ようやく来れた5泊目
4日ぶり5泊目となる春の屋。今回の宿はやっぱり塚口サンサン劇場。前回来た際(10/30)は1桁しかいなかったのに対し、今回は土曜日の夜とあってか、7〜8割程度の席が埋まっていた。(ポストカード効果かな、と思ったもののそうでもないのかもしれない)
見渡してみると、年齢層はかなり幅広く。20代ぐらいの若手からご年配の方まで。
チケットを入手し、シアターへ向かう前にB1Fの待合室(シアターはB2F)で特別展示が行われているのを発見、一人中に入り見入る。
シアターに入ったのは開演5分前。
なんと開演直前までエンディングテーマをシアター内で流すという粋な計らい。
2回目であるが、「さすが塚口」と思う演出。
なぜかわからないけれど、塚口で見ているからなのかなんなのか、目から汗が出るタイミングが早くなっている。良いことなんだけれども。
本編
前半は割と小さな笑い声が聞こえつつも、私は目から汗を流し続けた。そして、後半に訪れる家族のあのシーン。
わかっているからこそ、それより前から泣けてくる。なんてこと…。
実際、それより前にすすり泣く声が聞こえてきた。
小学生に突きつけられる重すぎる現実。
自らをこのような状況に陥れた元凶の放つ一言。
最初の方に出てくる布団のシーンと、後半に出てくる同じシーンでは威力が10倍ほど違う。
そして現れるグローリー水領さま。
自分を取り戻し、最後におっこが言ったあの「一言」。
おっこ、いや、関織子の大きな成長を感じられる一言。
お神楽はまるで映画館で見ているのではなく、実体験しているかのようなリアルさを感じる。(特別音響ならでは)
本編終了後は拍手が起きた。拍手を送りたくなる素晴らしい作品。まるで「別格」。
濃密な時間
なんといっても、これが約100分というのだから驚きである。季節の移り変わりの様子、おっこの成長の軌跡を約100分の作品で感じ取れる。
体感5分?いいえ、時間の流れは変わらないが、非常に濃密。
「この瞬間がずっと続けばいいのに」と思うぐらい濃密。
最後に、見ていて思いついた一言を記して締めくくる。
「おもてなしは、人の心を変え、あるいは人に大きな影響を与えることができる。」by スーパーゆかり