ダイエー横須賀店、閉店。

昨日2019年3月31日、20:00をもって惜しまれつつもダイエー横須賀店が閉店。
今回はそれについてレポートする。

どこから撮っても映える店

このお店は、どこから撮影しても映えるお店として知られる。 4FCFFD7A-13CC-4744-A30A-47D0174A8CA4
こんなに美しいのはマリナタウン以来の衝撃。
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メイン入口。ダイエーの匂いがプンプンする。
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ダイエーハーバーランド店のような感じに似ていると思うのは私だけ?

閉店セレモニー

今回、事前に閉店セレモニーをやると告知があった。 12分遅れでスタート。
店長から挨拶がありました。
(要約)
1991年4月24日に、三浦半島最大のショッピングセンターとしてオープン。
建物をダイエーが管理し、ショッパーズプラザ横須賀と名付けられ、オープンした。
2016年には強制屋号変更を経て、お客様に“育てて”いただいた。
お客様からいただいたエピソードを紹介する。
横須賀にやってきたのは20年前のこと。当時は小学生。
家族で夕飯を食べに行くときはウキウキ。
初めてできた友人ともやってきた。その友人とは今も続いている。
今は亡き母と映画を見た。
ダイエーでバイトを始めた友人を茶化しにもきた。
彼氏ともデートをした。
フードコートでひとり勉強もした。
子供が生まれ、3世代で来たり、子供も歩き回るように。
たくさんの思い出がある。
お店に来るたびにその思い出が浮かんでくる。
たくさんの思い出をありがとう。ずっと忘れない。
 - お客様からのエピソード 

店長はこの手紙を見たときに涙を流したという。
そして、申し訳なく思い、胸が詰まったという。
涙ながらに、お店は、お客様のためにある。と語った。
将来のことであっても、長い休みをいただき、お客様に多大なるご迷惑をおかけすること。心からおわびする。
しかし、この先長くこの場所にショッピングセンターを存在させるためには、27年前の設備から変える必要がない。(←本音が出たなw) 
2020年には新たなショッピングセンターとして、お会いしたい。
これまでの多大なるご声援、温かいご声援、ありがとうございました。
ここにいるみなさまのご健勝とご多幸をお祈りし、最後の挨拶とします。 
これにてお別れをします。ありがとうございました。 
と感謝を述べました。 

最後の挨拶

店長の大きな「ありがとうございました」の挨拶でシャッターが下ろされ、拍手で送られました。

お店は、お客様のためにある。

この言葉、ダイエーファンなら聞いたことがあるでしょう。
そう、中内㓛CEOが提唱された考え方なのです。
きっとあの時も、どこか高いところから見ていたことでしょう。
店長はダイエー出身。会社の都合でピンクの看板を掲げ、ピンクの考え方でお店をやりくりし、ピンクの名札をつけることになっても、中内イズムは忘れていませんでした。
私は分かっていたので、このフレーズを聞いたときに涙が溢れました。
どこまでも、For the Customers。お客様第一なんてあたりまえ。
お客様のために何ができるのかが一番大切なのです。

最後に

今回はほとんど手作りのセレモニーでした。音響だけどこかに頼んだっぽいけれど。
20:00から閉店セレモニーと告知があったためか、時間通りに始まらないお客様が愚痴をこぼしていた。
他のお客様がまだ買い物していることに対して文句を言う人も。
度々スタッフがマイクでアナウンスを流していた。
しかし、「私たちだってお客様だ」という人もいた。
それはスタッフだって分かっている。
閉店セレモニーたるもの、お客様が全員出てこないと始まらない。ましてや、時間通りにならないことなんてしょっちゅう。

いいですか。普通のお客様なんていないのです。
自分の普通を他人に押し付けることはやめてください。
普通なんて曖昧な物差しで人を測ってはなりません。
それは周りを見ていないと同時に、「私は自分勝手な人間です」と周りに言っているようなものです。
スタッフだって頑張っているのです。どうか、温かい目で見守ってあげてください
お店があることに感謝しましょう。