2018年10月

2日前にティーチインに向かったところであるが、先日から気になっていた塚口サンサン劇場に昨日、4泊目に行ってきた。

私が行った回はレイトショーなので観客は全員大人である。
しかし、117席あるうちの観客は私も含めてたったの7人。空席率94%
時間帯が時間帯だからアレなのかもしれないけれど、ちょっと少なすぎる気がする。 

到着したのが開演時刻から3分後。急いでチケットを入手し、入場。
 
塚口サンサン劇場は特別音響上映をやっているとのことで、期待していた。

結果は、期待を大きく上回る満足度


もうね、とにかくズンドコ
最初と最後のお神楽なんかほんとに迫力がハンパない
そして、あの衝撃シーン衝撃も3倍
おまけに感動も3倍と大大大満足。
そして、あのズンドコでジンカンバンジージャンプを聞いたらもうやみつき。
ワクワク感も3倍

すんごい地響きがするんだよね。それぐらいズンドコ。

あと今回注目していたのが、眼鏡
眼鏡をかけている人が3人(?)登場するのだが、その眼鏡の「度」がはっきりと表現されていてびっくり。
グローリー水領さまのサングラスを通して見たときの目眼鏡を通して見たときの目の違いがよくわかるぐらい。

そして、最後の方のあのシーンのショックも3倍
今回、これまでと比べて一番泣いたのではないかと思い返す。

映画の時間が90分らしいのだが、内容がかなり濃いから長く感じない。それくらい内容が濃密。


私、これまでシネコンでしか映画を見たことがなくて、塚口サンサン劇場は小さな映画館だと聞いていたので「ショボいだろう」と侮ってたのです。

が、いざ行ってみると昔ながらのレトロ感があって、けれどそんなにごちゃごちゃしておらず、ほんわかとしていて、映画にかける情熱をひしひしと感じた。本気で映画が大好きな人たちの集う映画館だと感じた。


 かくして、上映期間内にもう1泊すると宣言したのであった。

 (若おかみの特別展を見るのを忘れたのが心残り…。)

さて、昨日の朝にオススメのポイントを書いた「若おかみ」であるが、

ワーナーマイカルシネマズ茨木において製作陣によるトークショー・ティーチインが行われるとのことで、春の屋3泊目にいってきた。


 開演20分前に到着。
自動発券機に手こずるもスタッフ窓口で発券。

意外や意外、日曜の朝にも関わらず9割の座席が埋まっていた。
よかったなあ、おっこ。

喉の渇きを潤すためのドリンクだけを入手し、もぎりを通過しシアターエリア内へ。 
一番奥の6番スクリーン。(ここは10番まで存在する)

すると入り口の前で撮影をする人がちらほら。
ポスターと、上映作品を表示するモニターを撮っていたようだ。


中に入るとほとんどの座席が埋まっていた。
子連れよりやはり「大きいお友達」が多かったような印象。
私よりもひと回り、いやふた回りぐらい上の方々もちらほら。

開演時間になったが、やはり予告編が続く。
今のワーナーマイカルは割と予告編が長い
今回も開演時刻から10分ほど流れていた。

10分経ってようやく本編。

いつものところで泣き、いつものところで笑い、最後はやっぱり号泣。

今回はエンディングの絵にかなり見入ってしまった。素晴らしい。

私は3泊目であるが、今回だけなのか、本編終了後に拍手が起きた
私も周りに合わせて拍手を送る。
最初に観たときからどうしてもやりたかったので、今回その願望が叶った形である。


興奮冷めやらぬ中、トークショーの準備が進められてゆく。

数分後、トークショー開始。まずは司会の前田さんが挨拶を。
その後、高坂監督、齋藤P、豊田Pが登壇。

はじめのアナウンスで驚いたのが、このトークショー、写真撮影可なのだ。
SNSで話題になったこともあり、それをむしろ良い方に捉えたのだろうか。
なんにせよびっくりである。

スポットライトを浴びる監督たち。
(監督が「眩しくて全然見えない」と仰ったため、ライトの位置が少しずらされる)
監督が見た限りでは「大きいお友達」が多いように見えたらしい。
確かに多いんだけれども。

まずは受賞報告
監督自身は国内向けにしか作っていなかったため、海外であのような賞をいただけるとは思ってもいなかったらしく、喜んでいる様子がうかがえた。

そして裏話もたっぷり。
監督のお話の中にあったのは、「ここは大々的にポスターを貼ってもらってありがたい」とのこと。
確かに、柱2本、各面に2枚ずつ、だから2枚×4面×2本と計16枚のポスターで柱2本がジャックされている。
劇場側がいかに推したいかがよくわかる。

そのあとは観客からの質問。

ひとつだけ載せてみる。

Q:原画集出した方がいいのでは・・・。
A:初めから出そうとは思ってはいたけれども、この評判を受けてオファーがきている。より良いものを届けるべく鋭意検討中である。


その他複数の質問があったが、すべて作品の内容についてであったため、ここではネタバレを防ぐため割愛する。

前田さんが驚いていたのは、今回初めて子供からの質問が出たこと。
どうやら、これまでは「大きいお友達」からの質問しかなかったようだ。

最後はフォトセッション。

監督とPたち、そしておっこのパネルと4人のショットが撮れた。
皆満足。

最後に一言ずつ。
監督は茨木市に興味を持っていた模様。

その後拍手で送られながら退席された。


やっぱり、何度見ても飽きない。そして泣ける
ストーリーを知っていると、視点が変わる

何度見てもおっこのひたむきさに元気をもらう。
おかみのどんなお客様にも礼を尽くす誠実さ、グローリー水領様のやさしさ

そういえば、本編中においてグローリー水領様が「年の離れた友達」という場面があるが、真の友人であると確信させるシーンが本編内において登場する。

観た人はわかるかもしれないが、そう、あのシーンである。

とにかく、満足。

近いうちにもう1泊。塚口で観たい。
関西初のトークショー回を逃した雪辱を晴らすべく、塚口へ向かいたい。

(劇場名が違うといったツッコミは無しでお願いします。あそこは元々ワーナーマイカルであるので、変わらない呼び名で呼んでいるだけであります。)

なぜ私がここまで推すのかと聞かれる前に書いておく。
それは、観ないと損をするぐらいの素晴らしい作品」だからである。


回し者か?いや違う。
見ればわかるが、人に対する考え方が180度変わることだろう。 

数週間前からSNSで話題を呼んでいる「若おかみは小学生」。

私も2度ほど見にいっているが、やはり飽き足らない。
何度でも見たい、そして推していきたい名作。

ストーリーを知っていても泣ける。知らなくても泣ける。
親子連れの多い会でも、子より親が泣いている印象を受けている。
それぐらい、子供向け(→子供騙しがなく、正直に描かれている)な作品なので、やばいです。

先日もラジオ番組で猛プッシュされたばかり。
→その時の様子はラジオクラウドで聴けます。

ネタバレをしないように書くと、この3行でまとめられる。

「ネアカのびのびへこたれず」
「普通なんて曖昧な物差しでお客様を計ってはいけない」
「お客様のために何ができるかを考えて行動する」


まずは、「ネアカのびのびへこたれず」。
まずは主人公であるおっこのひたむきに頑張る姿に心惹かれる。
前半と後半で、あるものに対する接し方が明らかに違うことがわかる。
成長を感じられる一面である。

元々、「ネアカのびのびへこたれず」は、ダイエーのCEO、中内㓛氏の座右の銘で、
「夢や志を持ち、明るく元気でどこにでても物怖じすることなく、誰とでもしっかり言葉を交わすことができ、逆境でもたくましく生き抜く力が大切である」
という意味であるが、
この言葉の意味どおり、おっこは「若おかみ」としての志を持ち、あんな目にあっても明るく元気でいて、あのピンフリに対しても物怖じせずにはっきりとしており、お客様ともしっかり話し、逆境に立ち向かってもたくましく生きている。

本当に「小学生か」と驚くほどに見習いたくなるような感じである。


続いて、 「普通なんて曖昧な物差しでお客様を計ってはいけない」。
これはおっこがある場面で
「もっと普通のお客様ばかりだったら…(うろ覚え)」
と言い放った直後におかみが言った名台詞。
「おっこ!普通なんて曖昧な物差しでお客様を計ってはいけないよ。普通なんてのは、『お客様を見てません』というもてなしに劣ることだよ(うろ覚え)」

これは「己の普通という感覚をお客様に押し付けるな」「普通を疑え」ともとれるような台詞である。

これは春の屋旅館をはじめとする旅館業のみならず、小売業を含む接客業全体において通用する考えのようにも思う。
 
あなたの普通は、世の中の普通ではないかもしれない。
もちろん、私の普通も、世の中の普通とは違うかもしれない。
普通とは何か、をいつも考えながら生活する必要があるのかもしれない。


最後は、「お客様のために何ができるかを考えて行動する」。

これは幾度かの場面で感じられることだが、お客様の望むものに近いものを提供し、あるときはお客様が好まれるであろうものを提供し、またあるときはお客様から出された難しい難題にも周りと協力しながらも応えていくことである。

ネタバレをしないようにすると、初めはお客様の望むものを出し、またあるときはお客様に頼まれていないけれども喜んでいただくためにと考えて出し、最後には自らをあんな境遇に陥れた元凶の出した無理難題にもしっかりと応えている。ということなのである。

これは超個人的解釈であるが、この長い文章をわかりやすくした言葉がある。
それは、「For the Customers」である。
お客様が一番なのは当然のことであり、お客様のためになることが大切である。


確かに、春の屋旅館は高級旅館に見えるかもしれない。
しかし、考え方に高いも安いもない。

「お客様が喜んでくれた」ことが一番大事だと言えるだろう。


まだ観ていないなら観るべきだと私は思う。

「子供向け」「ただのアニメ映画」と侮ってはダメ。
子連れだけでなく、大人の方もいる。それこそ、40〜50代の人々もいる。

もちろん、一人で観にいくのもアリだ。
その際、(念の為)ハンカチを持参することをお勧めしておく。

なぜ観るべきだと言えるのか。
それはこの一文に集約される。
花の湯温泉のお湯は、神さまからいただいたお湯。誰も拒まない。全てを受け入れる。

事あるごとに登場する台詞である。

この作品の上映時間を見るとやはり午前中など、子供連れをターゲットにしている感が否めない。
だからこそ、大人にも観て欲しい。と思う。
夜の上映を行なっている映画館もあるみたいなので、詳しくはウェブサイトで。



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