ライフラインに感謝

現代におけるライフラインは、電気、ガス、水道はもちろんのこと、ネットワーク(電話、インターネット)、鉄道、そしてスーパーマーケットであると考える。
そのなかで、この未曾有の事態の中でも止まらずに動いてくれていることに感謝。

ダイエーの新聞広告

2020年5月20日、日本経済新聞にダイエーが全面広告を打った。
見出しは、「届けたいのは、安心
続きにはこのように書かれていた。
ダイエーは、お客さまの日々のいのちとくらしを支えるため、
従業員の安全確保を最優先に、さまざまな安全対策を講じて
毎日、全店で営業しております。
お客さまが買いたいものを、買いたいときに、買いたいお値段で提供し続ける
これが、創業以来の私たちの使命です。 
これ、「お客さまが買いたいものを、買いたいときに、買いたいお値段で提供し続ける」の一文が何を示しているか、ご存知だろうか。
ダイエーが創業以来ずっと守り続けている理念「ダイエー憲法」である「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を」なのだ。 
「よい品」とはお客さまが買いたい品、「どんどん安く」はお客さまに納得していただける価格を意味する。 
最後にはこのように締めくくられている。
多くの「ありがとう」のお声に「感謝」 
私はこれは逆だと考える。感謝を伝えなければいけないのは我々消費者だ。
だから私は、「届けたいのは、安心」に対して「伝えたいのは、感謝」で応えたいと思う。
 

60秒間の感動ドキュメンタリー

2020年5月22日、ダイエーは近畿地区限定で今回の広告に関連した特別CMの放映を開始。 
 

1995年、関西を襲った阪神・淡路大震災。
あの時も、ダイエーは政府より早く対応し、早いところだと当日には営業を再開。
営業できないお店でもCEOの「明かりをつめろ」の厳命で明かりを灯し続けた。
そのときのCEOの想い「スーパーはライフラインや」
この考えを持ち、今日まで営業を続けてきた。

そして時は2020年。爆発的な力を持つ病によって起きている未曾有の事態。
そんな中でも、ダイエーは対策を取りつつ営業を継続。
届けたいのは、安心」 のメッセージのもとで、「スーパーはライフラインや」の中内イズムを守り、ライフラインとして対策を取りつつもお客さまのために「いつも通り」営業することを誓ったのだ。
そして、最後には上弦の月をモチーフにした3代目ロゴ。これは多くの人の涙を誘った。
CEOの考えは忘れていない」というダイエーの意思表示であろう。 

いまや千葉の大手スーパーの傘下なので、このようなCMについて社長の「待った」がなかったのも不思議である。
ただ、社長は年代的にダイエーの黄金期をご存知のはずなのと、兵庫県民(出身)であるようなので、何か特別な想いをお持ちなのかもしれない。

新聞広告第2弾!

2020年8月13日、ダイエーは日本経済新聞に新たな新聞広告を打った。
見出しは、「安心を、一緒につくりたい」 
続きにはこのように書かれていた。
コロナ禍でも休むことなく「食のライフライン」を守り続ける。そんな私たちの店に、
小さな男の子が手紙を届けてくれました。

私たちは、大きな勇気を頂きました。
そして、もっと安全で安心できる店を目指して
さまざまな取り組みを強化してまいります。

今年のお盆は、遠出を控えて家族でゆっくり過ごす…。
そんな皆さまに、日本各地の生産者の想いのこもった、美味しい食べ物をご用意しています。

届けたいのは、安心。 きょうも笑顔で、お待ちしています。 
ちなみに、男の子が届けたという手紙にはこのようなことが書かれていたようである。
ダイエーのみなさんへ
コロナウィルスのえい
きょうで たくさんの
お店がストップし
ているのに 僕たち
においしい食べ物を
売ってくださりありがと
ダイエーが老若男女に愛されるスーパーマーケットであることはすでに分かっていることであるが、たった一人のお客さまにもこのような対応をしてくれることを再確認できた。

なぜここまでするのか。
これにはダイエーに伝わる理念が関係していると考える。
それは、「For the Customers」 
これは直訳すると「お客さまのために」である。
ダイエーの考え方だと「お客さま第一」は当然である。
「お客さまのために何ができるか」を考えていくことが重要。

大変な中頑張っているダイエーにお手紙をくれた小さなお客さまに対して何ができるか、を
考えた結果がこの新聞広告なのだろう。

 「安心を、一緒につくりたい」 安心は、ダイエーだけで実現できるものではない。
我々お店に買い物に訪れる消費者も協力してこそ、一緒に「安心」をつくっていけるのではないだろうか。 
そのために何をすべきか。答えはダイエーがすでに示している。
①少人数で
②すいている時間帯に
③マスクをして
    お越しください
この3点にプラスして、店内に入る際はアルコール消毒液での手指の消毒、来店客同士でのフィジカルディスタンス(物理的距離)の確保を徹底すれば、ダイエーのいう「安心」はつくれるのではないだろうか。

 

63歳

2020年9月23日、ダイエーは63歳の誕生日を迎える。
こんな状態でも頑張ってくれているダイエーを100年、200年続くスーパーにするために、皆様の温かい買い支えを何卒よろしくお願いいたします。

2020年9月10日 
誰よりもダイエーを愛する スーパーゆかり