待ち望んだ再開城
昨年末に教えていただき、いま一番推している作品「かがみの孤城」今年の3月30日をもって閉城し、その後も細々と上映が続いていたので観ていたが、
今回、作中の設定に合わせて5月26日に再開城するとのことだったので実に41日ぶりに観てきた。
2023.5.26 - 通算23回目[Dolby版1回目]@T・ジョイ梅田
再開城後の初回はDolby Cinema版。そう、今回の再開城からは2バージョンあるのだ。
Dolby Cinema自体は他の作品で体験済みだったのでどんな見え方になるのかと楽しみであった。
追加料金がかかるとはいえ20人近くはいたのではないだろうか。
結論。
Dolby Cinema版は素晴らしい。
右にいる人の声は右から、左にいる人の声は左から、正面にいる人の声は正面から聞こえてくるのだ。
あと、鏡の輝きは圧倒された。
そしてそして、今回の特別映像である「かがみの孤城の前と後」。
事前情報として知っていたのは「宮崎あおいさんがナレーションを務めている」ということだけ。
エンドロールの後、Dolby Cinema版にだけあるテロップ。そして始まる特別映像。
始まった瞬間、泣けてきてしまった。
あの映像を泣かずに見ろというのは無理である。
かくして、目を腫らして劇場をあとにしたのであった。
2023.5.27 - 通算24回目[Dolby版2回目]@TOHOシネマズららぽーと門真
前日は少し遅めだったもののこちらは朝一番の孤城。この劇場は4月にオープンしたばかりの劇場。つまりロードショーのときはまだなかったのだ。
「Dolby Cinema版なんやから一緒ちゃうの。」と思ったそこのあなた。全然違う。
実はここは新築段階からDolby Cinema導入の劇場。だから劇場のつくりがDolby Cinema前提なのだ。
割と真ん中の席へ。朝一番とはいえそれなりに入っていた様子。
再開城記念舞台挨拶で語られていたらしい「細かい修正」にはいくつか気づくことができた。
ドルビーシネマ版だからわかるものもいくつか。
声の聞こえ方の違いは先述した通りだが、十月のあるシーンの威力が強いのだ。
真田たちが家に来るあのシーンである。
ドアを叩く音、窓を叩く音。今年4月に行われたなんばパークスシネマでのライブ音響上映の次に怖いのだ。
あのシーン直後のセリフの意味が違ってきている。説明が難しいのでこれは観て確認してほしい。
特別映像は2回目。それでも泣けた。
2023.5.27 - 通算25回目[通常版23回目]@TOHOシネマズ西宮OS
ららぽーとをあとにし、西宮北口へ。今回ハシゴしたのは通常版とDolby版の比較が目的。
劇場には割とギリギリの到着。
とはいえ本編には十分間に合った。入りは20人弱。半分以上空いている形に。
何度も観ているはずの通常版。だがしかしDolby版との違いはよくわかった。
音の聞こえ方がはっきりと違うのだ。
あと色の表現も。
優劣をつけるつもりは全くない。どちらも美しいので。
これはやっぱり比較して正解。
そして特別映像は3回目にしてようやく落ち着いて観ることができた。
泣かなかったのか?いいえ全く。ナレーションにやられてしまうのだ。
2023.5.28 - 通算26回目[通常版24回目]@MOVIX京都
再開城3日目。京都唯一の孤城へやってきた。ここは今回の再開城時の上映館のうち3館しかないDolby版と通常版の両方を上映している劇場。
(あとは埼玉のMOVIXさいたま、愛知のミッドランドスクエアシネマ)
早めに着いて劇場内へ。
数えてはいないが結構入っていたように見えた。
細かい修正、ここでもまた気づく。
あるシーンでは周りから鼻をすする音が聞こえるなど。
わかるわかる、と思いながらいた。あのシーンは泣けてくるのだ。(全員の真実)
特別映像ではあーっ!と思うものを発見。
やっぱりあれは何度見ないとわからないようだ。
2023.5.28 - 通算27回目[Dolby版3回目]@MOVIX京都
こちらはハシゴではなく連続鑑賞。同じ劇場で同じ作品を複数回、というのは私の他にも例があるようだ。
MOVIX京都、南館のワンフロアがまるごとDolby Cinema。
早めに向かったところ通路で待ちが発生。
通常版とは違いDolby版は気持ち少なめな人数に見えた。劇場が大きいからかもしれない。
とはいえDolby Cinemaだとなぜか中央列は埋まる。
連続鑑賞、やってみると違いがよくわかる。
Dolby版は本編が驚きの白さ。そしてエンドロールは白黒はっきりわかる。本物の黒を確認してほしい。
特別映像はセリフがスーッと入ってきてこころを満たしてくれる。
5回目でも泣けてくる。涙脆いのではない。本当に素晴らしいのだ。
特別映像、どんなの?
これは「かがみの孤城の前と後」の文字通りとしか書けない。ひとつ伝えるとすれば、この作品のメッセージである「大丈夫、大人になって。」というメッセージのダイレクトアタックであるということ。
最後のピースがピッタリとハマるような、そんな感じが味わえるのではないだろうか。
なぜそこまでして回数を積むのか
これは「観れるときに観ておく」に尽きる。事実、3日間で5回。5人分の鑑賞回数を積んでいる。
そして、この作品はもっと多くの人に届いてほしい作品。
私にとっても必要な作品。 だから上映が続く限り劇場で観る。
「同じ作品は何回観ても同じじゃないのか」と思ったそこのあなた。これが違うのだ。
確かに27回観ているのでストーリーは把握している。次のシーンは何かも知っている。が、それでも観たくなる。そして見え方も劇場によって違ったりする。
調べてみるとリピーターが結構多いこと。 30回を超える人もいた。
推しは推せるうちに推せ。作品は観れるうちにたくさん観る。これに尽きるのだ。
さあ、通算鑑賞回数は何回で確定するだろう。それは私にも、誰にもわからない。