脳を灼かれるすごい作品
今回は映画の話。2024年5月10日に公開された「トラペジウム」という作品について書いていこうと思う。
トラペジウムとの出会い
トラペジウムとの出会いは、確か2024年5月初旬。劇場で予告編を観たのが始まり。
覚えているのが、もうひとつの東西南北ともいわれることがある「ポールプリンセス!!」という作品の上映前に流れていたもの。
その時は何も思わなかった。
2024年5月12日、ポールプリンセス!!鑑賞後に私が支配人を務めるサークルのメンバーがトラペジウムを観たというので感想を聞いてみた。
合う人、合わない人がはっきり分かれるとのことだったと記憶している。
そんな話を聞いて観に行ったのが5月13日。
これも、たまたま時間が合ったので「観てみるか」というものだった。
噂しか知らない状態で観に行ったのである。
トラペジウム初回鑑賞時の感想
そうして観た初回。非常に気分が悪かったのを覚えている。
東ゆうの性格の悪さ、自分勝手さ、強引さ。
そこが初回の時は合わなかったのだ。
もちろん方位自身が心に響くこともなく、自分の中での評価は60点。
過去にないくらいムカついて劇場を出たのは覚えている。
そう、この時の私には全くと言っていいほどこの作品が合わなかったのだ。
不思議な出来事
初回鑑賞の翌日、何を考えたのか書店でトラペジウムの原作本を購入していた。あれだけ「合わなかった」はずなのに。
そして原作本を購入した翌日、私はなぜか劇場にいた。
そう、2回目のトラペジウムを観るために。
この時点で原作本は未読。なので内容の理解はまだまだだった。
トラペジウム2回目鑑賞時の感想
2回目。内容の理解が進んで、なんと最後の「方位自身」で泣いたのだ。実際のところは展望台でのアカペラですでにやばかった。
エンディングではスタッフロールではなく右側の映像しか見られなかった記憶がある。
この時点で自分の中での評価は大幅に上方修正。評価不可能、とした。#トラペジウム 2回目。
— ス ー パ ー ゆ か り (@yukarin_super) 2024年5月15日
やっぱり2回目になると見え方が違う。
ストーリーの理解が進むと、「方位自身」の威力が増す。
なお、アカペラでうるっと、エンディングで涙腺崩壊。
(あのエンディング泣かせにきてるわ)
100点でも足りなかったのだ。
それだけ方位自身の威力が強いということである。
それから、どうしたんですか。
2回目で「脳を灼かれて」からというもの、劇場に向かう回数が増えていた。2回目鑑賞後に妙なことを思いついていたからだ。
「東西南北(仮)って4人だよね。1週間に4回ずつ観てみようか。」
実に安直な考えである。本当に実現できるかはわからないが、「とりあえずやってみましょうよ」精神でやることにした。
それからというもの、本当に「最低でも週4回」鑑賞を実践。
なんと11週間連続で最低でも週4回は観ていたのだ。
おそらくここまでの密度で鑑賞していたのは一般の観客では他にいないかもしれない。
なぜそこまで回数を重ねられたのか
鑑賞回数は執筆時点では69回に達している。そのうち、64回は初鑑賞から3ヶ月で積んでいる記録である。
なぜここまでのことになったのか、というのはあまりお話ししていない。
これは「運命が混ざり合ってできた記録」なのである。
その運命とは、「劇場が近くにあった」「クーポン対象作品であった」「推しの劇場での上映が決まった」の3つである。
劇場が近くにあった
これはたまたまであるが、劇場が近い環境にあったから回数を重ねられた、というものである。しかし、劇場が近くにあっても時間が合わなければ観ることができない。
なんとかして時間を合わせて、劇場に向かった。
2024年5月から6月にかけては、毎週末は劇場に向かうようになっていた。
それだけ、観たくなる作品だったのだ。
クーポン対象作品であった
これもたまたまなのであるが、トラペジウムは通信大手の「KDDI」さんが制作に関わっている。KDDIさんが制作に関わると、会員サービス「auスマートパスプレミアム(現: Pontaパス)」の会員限定で「いつでも1100円」クーポンが配信されるのだ。
トラペジウムもそうだったので、お財布への負担がそこまで大きくならなかったというのも回数を重ねられた要因である。
一般の鑑賞料金が2000円近くになっているところ、1100円で幸せになれるのであればこんなに嬉しいことはない。
推しの劇場での上映が決まった
これも大きなものである。兵庫県尼崎市、阪急塚口駅前に「塚口サンサン劇場」という老舗の劇場がある。
ここは音響に定評がある劇場で、また特別に調整された状態で上映される作品もある。
そこで、私はこんなことをつぶやいていた。
塚口で観たいなあ、と何気なくつぶやいてみたところ、劇場側から反応があった。塚口でトラペジウム来ないかな
— ス ー パ ー ゆ か り (@yukarin_super) 2024年6月6日
検討リストに入る、ということは、「いつかやる可能性がある」とのことだ。検討リスト入っております!RP https://t.co/woeGMWAGpd
— 塚口サンサン劇場 (@sunsuntheater) 2024年6月6日
それから2週間後、こんなポストが流れてきた。
なんと本当に上映が決まったのだ。トラペジウム 塚口サンサン劇場 7/12(金)から
— ぷれと (@ColorfulPret) 2024年6月24日
公開2ヶ月で上映館増えるんだ……そんなのおかしいよ!!https://t.co/EP6wwNWix0 pic.twitter.com/0aqwmrzbwz
これは嬉しかった。
劇場側からの公式発表があった。
この発表後、上映開始の初日に観に行ったのは言うまでもない。「可愛い子を見るたび思うんだ。アイドルになればいいのにって。」『#トラペジウム』を明日より上映!アイドルグループ「乃木坂46」の1期生として活躍した高山一実が、現役アイドル時代の2016年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した長編小説をアニメーション映画化。
— 塚口サンサン劇場 (@sunsuntheater) 2024年7月11日
上映時間☞15:05/19:05 pic.twitter.com/eal5ZjzfTt
なんといっても「推しの劇場」なのだから。
さて塚口での上映、「最高」の一言しか出なかった。
特に2番での上映。必要なところの音量をアップするという最高の調整がなされていた。
あの音響で聴いた「アイドルなんてどうでもいい!!」は心が一番震えた。
「特別音響上映」とはいわれていなかったが実は、というものである。
私はというと、塚口サンサン劇場で観た回数が実は一番多いのである。
それもそのはず、9日間連続鑑賞という「変だよ…怖いよ!」な記録を打ち立てたのだから。
どうしてそこまでして、トラペジウムを観たいの?
これは推しの存在が大きい。私は「大河くるみ」ちゃん推しであるというのはあちこちで言っている。
「一にくるみ、二にくるみ、三四がなくて、五にくるみ」だと言ったこともあるくらいである。
それだけ大河くるみちゃんを推しているのだ。
あの「にまーっ」とした笑顔、ゆるふわとした格好、そして心からの叫び。
あれが観たくて劇場に通ったのも一つの理由である。
実際、私の心を大きく揺れ動かしたのは大河くるみちゃんである。
だからこそ回数を積んだのだ。
まとめ
トラペジウムを求めて、あちこちの劇場へ向かった。あちこちの劇場でたくさん観た。
円盤が出ても、劇場で観たい。
そう思えるすごい作品。
あなたも、トラペジウムを観てみませんか。
一緒に青春切符で冒険しよう。