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ダイエーのポスター第4弾

2021年1月、ダイエーが新たなポスターを店頭掲示していることを発見。 ポスターには、下記のようなことが書かれていた。
私は、7歳の時に、阪神・淡路大震災に遭いました。
近所の商店街がめちゃくちゃになっていた頃、
食べ物を買えたのが、ダイエー板宿店でした。

お母さんに連れられて買い物に行った時、
店員さんが親切にしてくれたことを、覚えています。 

あれから26年。
私は今、その店で働いています。

お客さまがお困りの時、
頼りになる店でありたい───

私たちの想いです。
ダイエーが阪神・淡路大震災当時に素早い対応を取ったことで伝説として語り継がれていることは知られていることだが、そのときの経験からダイエーグループレディとなる人がいることは初めて知った。

CEOがご健在であられたらなんとおっしゃるだろう。喜ばれるのではなかろうか。

ダイエーのポスター第5弾、新聞広告第4弾!

2021年1月25日、ダイエーは新聞各社の朝刊に全面広告を掲載。
見出しは、「安心を未来へ届けたい
続きには下記のように書かれていた。
ダイエーは、お客さまのいのちと日々のくらしを支えるため、
さまざまな安全対策を講じて、毎日休まず営業しています。

この1年、お客さまから頂いた数多くのエールに
私たちは、勇気をもらい元気づけられました。

本当にありがとうございます。 

「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を」
ダイエーは1957年創業以来の想いを胸に
これからも、皆さまと共に歩んでまいります。 
文章の下に、「お客さまからの声」としてたくさん書かれているが、見覚えのある文面を発見。
「贈り物は、安心」というダイエーの
メッセージ。「贈りたいのは、感謝」
で私は応えたい。
どこかで見覚えが…。
なんとダイエー、Twitterもしっかり見ていた!
他にも調べると見つけられたものもある。
店長への直行便だけがお客さまの声ではなく、いまやTwitterもお客さまの評判をチェックする大事なツールであるということだろう。
そして、今回の広告は別の意味で話題になっている。

上弦の月、復活。

上弦の月をモチーフに作られたダイエーの3代目ロゴマーク。
左下が欠けているおそらく一番有名なダイエーのロゴマーク。
そのロゴマークが今回の広告の左上に載っている。 

Twitterを確認すると、「懐かしい」との声が多くあった。
ただ、違和感に気づく人もいた。

私も手元の資料を確認してみると、やっぱり少し違っていた。
少し違うにしろ、広告に3代目ロゴを使うということだから何かあるのではないかと考えた。

すると、フォロワーのダイエーグループマンの方から納得の回答があった。

ダイエーが持つブランド力の強さ、ということだろうか。
確かに関西ではダイエーの知名度は絶大である。
関西発祥の企業だから、というのもあるかもしれないが、ダイエーはまだまだ終わらないということは確実だといえよう。


余談

ダイエーについてあれこれ呟いている私。

こんなことを呟いていると、なんと店舗アカウントから反応があった。

このようなお言葉をいただいた。
びっくりしているが、お店のアカウントから直接反応していただけるなんて思ってもいなかったのでとても嬉しい。
改めて感謝の気持ちを伝えた。

するとまた返信をいただいた。
ご迷惑だなんてそんなとんでもない。
私は、ダイエーの考え方「For the Customers」が今も活きていることに感動を覚えた。 

最後に

いつもダイエーの広告を見るたびになんて応えようか考えているのですが、
今回は「感謝をダイエーへ届けたい」で応えたいと思います。
日々お店が開いているのは、現場で働くダイエーグループマン/レディの皆さまをはじめ、ダイエーに関わるすべての皆さまのおかげであると感じております。
心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

また、お近くにダイエーがあるという方にお願いです。
どうか、「買い支え」をお願いいたします。 
お客さまの来ないお店、なくなる可能性があります。
売り上げが芳しくないお店、なくなる可能性があります。

そこで、少しでも大丈夫ですが、継続的な「買い支え」をお願いしたいのです。
日々のお買い物、節目の食べ物をダイエーで買うことで、ダイエーのお店を守ることにつながります。

直近ですと、恵方巻、バレンタインがあります。

流通革命の灯火を絶やさないためにも、皆様の買い支えをよろしくお願いいたします。

こみっく★トレジャー37に出展

2021年1月17日、大阪・南港で開催された「こみっく★トレジャー37」に出展しておりました。
今回はそのウラ話です。

会場付近でスタッフと合流。(定刻通り)
備品は事情により直接搬入。(筋肉痛)

入場前に私、スタッフともに大阪府における独自の追跡確認システムである大阪コロナ追跡システムへ登録。
公式からはb2-onlineの入場認証と、厚生労働省が公開しているCOVID-19接触確認アプリケーション、COCOAのインストールが求められていたが、不安定の安定(以降、弊サークル)は、それに加えて大阪コロナ追跡システムへの登録を勧めていた。

これは万が一インテックス大阪(登録対象施設)内で感染者が確認された場合に注意喚起を促すメールが大阪府より発信されるものである。

登録を終えたらサークル入場ゲートへ向かい、入場口にて検温される。
検温で問題なかったため建物入口付近でアルコール消毒液にて消毒を実施し、入場。
(ちなみにサークル入場ゲートではb2-online入場認証とCOCOAと併せて大阪コロナ追跡システムへの登録を推奨、と掲示物に記載があった。)

ブースに到着、なんとか設営。
なんだかんだでおもちゃの兵隊さんのマーチが流れてきて、開会3分前であることを知る。

開会後

開会後は行列のできる壁サークルを見つつ、弊サークルに立ち寄ってくれる参加者を待ち続けた。
開会20分ほどして1人目。
そしてしばらくして2人目。
以降、間隔は開きつつも参加者様にお立ち寄りいただき、計10冊頒布。
なお今回は後述する事情により売上予算を前回より少なく設定していた。

予算

今回はかねてよりお伝えしていた通り、頒布時における現金の取り扱いをなくし、ブースの完全キャッシュレス化に踏み切った。
そのため、現金でお求めの方が減ることを想定し、前回2020年9月より半分の予算を設定。
(前回は10冊、8900円)
実績としては、現金取り扱い廃止という制約があるにも関わらず、皆様のおかげで予算達成率200%となった。ありがとうございます。

COVID-19対策

弊サークルではまだまだ収まる見込みのないCOVID-19感染拡大防止のために様々な対策を実施していた。
まずは、先述の通りの頒布時における現金取り扱いの廃止である。
こちらについては、大阪府に2度目の緊急事態宣言が発令されるよりも前、大阪府における独自の警戒基準、「大阪モデル」における赤信号点灯の段階で決定しており、2020年12月10日に正式に発表している。 
この施策は今回のこみトレのブースで初めて運用。
現金でお支払いをされようとした参加者様には現金が使えないことを伝え、クレジットカードか交通系電子マネーでのお支払いをお願いした。
結果、チャンスロスが1件、お申し出が1件発生した。
(これでは1冊も売れないよ。というお申し出をいただいたが、弊サークルは10冊頒布していることを申し添えておく。) 

逆に、「キャッシュレスなら是非」とお求めいただいた方もいらっしゃった。
弊サークルの施策の趣旨を理解いただいた参加者様に厚く御礼申し上げる。 
(趣旨としては、接触による感染リスク低減である。) 

また、今回はブースにアルコール消毒液を設置。
大阪発の化学メーカ、安心と信頼の「サラヤ」の製品を採用。
しかもスーパーマーケット店頭などに設置されているものと同様のものを選定。 
(安心して使える、使ってもらえるものがいいという思いで選定)
回し者ではないが、手によく馴染むのでおすすめである。

そして、今回も接触による感染リスク低減のために見本誌をオンライン化。
前回の反省を踏まえ、内容の大幅削減および軽量化を実施。
結果、「読み込みが遅い」といったお申し出はなかった。
(iOS端末だと少し時間がかかるが、それでも前回より速い方である。)

代表の想い

アルコール消毒液はいまやあちらこちらに設置されているが、現金取り扱いの廃止まで行ったサークルは出展サークルの中ではおそらく弊サークルのみであろう。
なぜここまでするのか。それはサークル代表の私自身の強い想いがあったからだ。

私自身、「弊サークルのブースにお立ち寄りいただいた参加者様、弊サークルのスタッフからCOVID-19感染者をひとりも出さない、出してはいけない。弊サークルが感染の原因となってはいけない。」という強い想いを持って出展している。
弊サークルの主な活動地は大阪府内、こみトレの会場も大阪府内、そして代表は大阪府民である。
大阪府の状況が逼迫していることは情報を収集の上よく知っているつもりであるので、お立ち寄りいただいた参加者様に不便を強いることは承知の上で現金取り扱い廃止の決断を下した。 
その点をどうかご理解いただきたい。

なぜこの情勢でも出展をしたのか

大阪府に緊急事態宣言が発令された状況であるが、出展をした理由は大きく2点ある。
  • 1月17日である
  • ダイエーが通常営業であるならば、ダイエー本を扱う以上出展しない理由はない

まず、1月17日であるから、という点はご存知の通り、阪神・淡路大震災の発生日であるからだ。
今年で26年を迎えたが、1995年の発生当時、ダイエーは素早い対応を行い、伝説として語り継がれている。
ダイエーの歴史を語る上では絶対に外せない阪神・淡路大震災。
ダイエー本には当時現場で尽力されたダイエーグループマンのインタビューとともに、当時の動きについても記している。
ダイエーの歴史をより多くの人へ伝えるためにも、1月17日だからこそ出展しないと、と考えたのだ。
(ちなみに、震災をダシにしてダイエー本を頒布しようなんて考えは一切ないことを申し添えておく。) 

また、ダイエーがこのような状況下でも通常営業を続けてくれていることを考えたときに、
出展できるような状況なのに出展しないというのはあり得ない、と考えた。
ましてや、ダイエー本を取り扱うサークルである。
中内スピリッツに反するのではないかという考えに至ったため、出展することを決めた。

総括

反省点、良かった点はTwitterに投稿済である。



反省点

  • 現金の取り扱いは状況次第で要検討
現金取扱廃止におけるチャンスロスが起きたことから、今後については感染状況を確認の上検討する。
  • 見本誌が指定時刻に公開されない
これについては私の設定時のミスである。
1月17日 10時30分に公開される予定であったが、事象発生後に確認すると1月13日になっていたことが判明。
テストをした際に設定を戻すのを忘れていたのだ。 反省。

良かった点

  • 交通系電子マネー決済多数
今回より交通系電子マネー決済を導入。
その結果、多くの方が交通系電子マネー決済を利用していた。
より便利にと考え導入したが、その効果はあったように思う。
  • 現金取扱不可の制約ありにもかかわらず前回同様の売上を達成
これは本当にお求めいただいた参加者様のおかげである。厚く御礼申し上げる。
  • 口コミを聞いてお買い求めいただいた方がいた
これについては、お立ち寄りいただいた参加者様から聞いた話であるが、
あなたの好きそうな本があるみたい」と知り合いから聞いてきたのだそう。
勧めていただいた方がダイエー本を読んでいたのであれば、口コミで広めてくれたことになる。
大変嬉しい話である。
  • キャッシュレスだからとお買い求めいただいた方がいた
これは私ではなくスタッフが対応して、後に聞いた話であるが、
キャッシュレスなら是非」とのことでお求めいただいたとのことである。 
弊サークルは今回は完全キャッシュレスサークルとして出展していたので、このようなお言葉をいただけるとは想定もしていなかった。ありがとうございます。

なお、これらに加えてもう一点ある。
  • 目を惹くPOPの効果絶大
これはおしながきとは別に、とあるセールのPOPに似たようなPOPを設置していたことによる。
ブース内側から見ていたところ、明らかに視線がそのPOPに向いているのが多いような印象を受けたのだ。
POPだけでも与える印象が変わるとは。面白い。

まとめ

皆様のおかげで予算達成、大きな成果を出すことができました。
弊サークルのブースにお立ち寄りいただいた参加者の皆様、本日ダイエー本をお求めいただいた皆様、本当にありがとうございました。
 

1995年1月17日 5時46分

淡路島北部を震源として起きた兵庫県南部地震。
のちに「阪神・淡路大震災」と呼ばれる未曾有の大災害に。

私は経験していない世代であるが、この日が近づくと地震について考える。
「知らなくても…」ではなく、「知っておかないと」と考えているからだ。

ルミナリエ

毎年12月半ばごろに開催される神戸ルミナリエ。
私も実は1度だけ行ったことがある。
無論、 本来の意味を知った上で、だ。

他のクリスマスイルミネーションと時期が重なることもあるが、これは普通のイルミネーションとは訳が違う

阪神・淡路大震災で犠牲になられた方々への鎮魂と追悼の意味がある。
点灯式が厳かに執り行われることからもわかることであろう。

1.17希望の灯り

神戸ルミナリエの会場となっている東遊園地内にあるモニュメント。
モニュメントには下記の碑文が刻まれている。
一九九五年一月十七日午前五時四十六分
阪神淡路大震災
震災が奪ったもの
命 仕事 団欒 街並み 思い出
… たった一秒先が予知できない人間の限界…
震災が残してくれたもの 
やさしさ 思いやり 絆 仲間 
この灯りは
奪われた
すべてのいのちと
生き残った
わたしたちの思いを
むすびつなぐ
「当たり前」が「当たり前でなくなる」ことの恐ろしさが窺える。

しあわせ運べるように

発生後約2週間で生まれた歌。

神戸では神戸マラソン、成人式、ルミナリエの点灯式などでも歌われるという。
2021年1月17日、神戸市の2つ目の歌として指定を受けた。
そして、未だ収束の見込みがないウイルスとの戦いでも、奇跡の歌として伝えられている。

ダイエーグループ

発生後素早い対応をとったことで「伝説」として語り継がれているのがダイエーグループの対応である。
発生後1時間弱である午前7時には災害対策本部を設置
8時には救援物資の配送を決定
11時には応援部隊を結成し、
午後1時には一部のお店で営業を再開
午後3時には現地対策本部を設置
翌日午前0時神戸に救援物資が到着
午前9時お店へと配送を開始

当時ダイエーグループのCEOを務めていた総帥、中内㓛は関係者に次のように伝えたという。
営業をできなくてもいいから、明りをつけろ。
暗いと物騒だし、神戸自体が沈んでしまう。
営業できなくとも、明るいだけで安心感がわくものだ。
少なくともダイエーグループだけは明かりをつめろ
上記のCEOのおことばの存在を裏付けるCMを発見。
 
1995年当時、株式会社ローソンはダイエーグループであった。
ローソンは現在、ダイエーグループを離れ、三菱商事の子会社となっているが、スピリッツは受け継がれていることだろう。

わたしの思い

私は、震災のあとに生まれている。
であるから経験はしていない。

私は、地震によって朝目覚めたことがある。
2018年6月18日7時58分、大阪府北部地震によって。
あの時もかなり揺れ、気持ち悪い感覚に襲われた。

ただ、時間帯的に陽の光があった。

阪神・淡路大震災は1月17日5時46分。
まだ薄暗く、寒い時期であっただろう。
私の体験したものとは比べ物にならないくらい大きな揺れ、恐怖。
また早朝であることから何もわからないまま被害に遭い、お亡くなりになった方もいると思うと、胸が痛むばかりである。

2021年1月17日。
26年を迎えた日は、2020年初頭から続く疫病に苦しんでいる状況である。

いま、わたしにできることは、未来が予測できなくとも、「毎日を大切に生きて行く」ことであると考えている。

黙祷。
 

残りわずか

2020年も残り6時間を切った。
今年も激動の1年であったダイエーを振り返る。

1月 震災から25年の写真展開催

2020年は、日本で初めて震度7を記録した未曾有の大災害、阪神・淡路大震災から25年
ダイエー神戸三宮店においては、神戸新聞社の協力のもと、「震災の歩みパネル展」と題して当時の写真を展示。
当時のダイエーの姿は、希望の光であるように私の目には映った。

1月29日 高級スーパーのダイエーグループ入りが決定

1月29日、近畿地区で食品スーパーマーケットを展開する株式会社光洋のダイエーグループ入りが発表された。
光洋といえば成城石井の商品を取り扱ったりしているお店もある高級路線なスーパーである。
そんな光洋がダイエーグループ入り。意外や意外である。
元々はダイエーを存続会社、光洋を消滅会社とする吸収合併となっていたが、ダイエーはマルナカと同じく、個性を守る、看板を守る判断をした。
なお、光洋は創業地がダイエーの店舗内なので、「はじめまして」ではないようだ。

2月29日 上飯田店、46年の歴史に幕

愛知県名古屋市北区のダイエー上飯田店46年の歴史に幕を下ろした
店齢46歳、物件としては大先輩の域である。

閉店セレモニーはあったが、挨拶は短め。
店長はダイエー出身ではないが、ダイエーの名前を出した上、地域のお客様、そして店舗の物件に対しても感謝の気持ちを述べていたようだ。

3月 ダイエー赤羽北本通り店、閉店予告

東京都北区赤羽にあるダイエー赤羽北本通り店5月31日をもって閉店すると都市商業研究所が伝えた。
ここはもともとダイエーではなく、店コード0577。つまり忠実屋のお店である。
38年、店齢から見るとまだまだいける歳である。
ただ、自社物件ではないので仕方ないが、建物賃貸借契約の解約を持ちかけたのはどちらなのかが気になるところである。
ちなみに、1月の段階で所有者の理研コランダム株式会社によって2020年6月末での解約が発表されていた。
なお、こちらのお店はあか「ば」ねきたほんどおりてん。お間違えなきように。

3月26日 瓢箪山店、48年の歴史に幕

大阪府東大阪市、近鉄瓢箪山駅近くのグルメシティ瓢箪山店が移転のため48年の歴史に幕を下ろした。
閉店の挨拶はあったものの、正式な式典の実施は安全のため行われなかった。
なお、移転先は70m先、看板を黒看板化したうえで移転している。(3月30日に移転オープン)

4月3日 FS相模原店、新装オープンの発表

2016年に営業終了した神奈川県相模原市のダイエー相模原店、その跡地に建設されたマンションのゲタバキ物件としてフードスタイル相模原店を4月29日にオープンすると発表。
ダイエーのお店が戻ってくるのはよいことだが、ダイエーと思う人はどれくらいいるのかが心配である。

4月7日 緊急事態宣言発令

COVID-19感染拡大のため、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令。
ダイエーにも、影響を及ぼした。

4月10日 ダイエー全店の営業継続を発表

緊急事態宣言発令後初の週末となる4月11日、4月12日についてダイエーは通常通り営業継続を発表。
ダイエーには「スーパーはライフライン」というCEOの考え方があるので、営業継続の判断をしたのかもしれない。

4月23日 FS相模原店、新装オープン日変更が決定

2016年に営業終了した神奈川県相模原市のダイエー相模原店、その跡地に建設されたマンションのゲタバキ物件としてフードスタイル相模原店を4月29日にオープンすることになっていたが、COVID-19の影響か、5月28日にオープン日を変更すると発表。致し方ない。

5月15日 ダイエー鴨居店、黒看板化。

2020年5月15日、神奈川県横浜市緑区のダイエー鴨居店黒看板化
ここは店コード0561忠実屋店である。
黒看板化されるとダイエーと分からなくなるので複雑である。

5月20日 ダイエー、日経新聞に全面広告を掲載。

ダイエーは5月20日、日本経済新聞に全面広告を掲載。
企業メッセージを伝えるための広告である。
見出しは、「届けたいのは、安心
続きには下記のように書かれていた。
ダイエーは、お客さまの日々のいのちとくらしを支えるため、
従業員の安全確保を最優先に、さまざまな安全対策を講じて
毎日、全店で営業しております。
お客さまが買いたいものを、買いたいときに、買いたいお値段で提供し続ける
これが、創業以来の私たちの使命です。 
「お客さまが買いたいものを、買いたいときに、買いたいお値段で提供し続ける」この一文が示すものは、ダイエーが創業以来ずっと守り続けている理念「ダイエー憲法」である「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を 」である。
最後には、次のような文面で締めくくられていた。
多くの「ありがとう」のお声に「感謝」 
ダイエーはライフラインを守るということを伝えるための広告だと思うが、これは始まりに過ぎなかった。

5月22日 ダイエー、近畿地区限定で特別ドキュメンタリーCMを放映を開始

2020年5月22日、ダイエーは近畿地区限定で今回の広告に関連した特別CMの放映を開始。
2020年。爆発的な力を持つ病によって起きている未曾有の事態。
そんな中でも、ダイエーは対策を取りつつ営業を継続。
届けたいのは、安心」 のメッセージのもとで、「スーパーはライフラインや」の中内イズムを守り、ライフラインとして対策を取りつつもお客さまのために「いつも通り」営業することを誓った。
そして、終盤に上弦の月をモチーフにした3代目ロゴを掲出し、「CEOの考えは忘れていない」というダイエーの意思を示した。
独立企業の座を失い、幹部からダイエーグループ出身者が少なくなろうとも、「スーパーはライフラインや」というCEOの教えを守っていると改めて消費者へ伝えたのだ。
そして、次の3点を消費者へのお願いとして伝えた。
①少人数で
②すいている時間帯に
③マスクをして
    お越しください
わかりやすく端的なお願いである。
ダイエーの、消費者へのメッセージはまだまだ続く。

5月29日 FS津久野店のオープンを発表

2018年に営業終了した大阪府堺市のダイエーグルメシティ津久野店、その跡地に建設されたマンションのゲタバキ物件としてフードスタイル津久野店を5月30日にオープンすると発表。
ダイエーとぱっと見ではわからないのがフードスタイル。ムズカシイ。

5月30日 ダイエー船堀店、黒看板化

東京都江戸川区のダイエー船堀店黒看板化
ここは店コード0576忠実屋店である。
ここは確かダイエーのトレーニングセンターがあったような気がする。

5月31日 ダイエー赤羽北本通り店、閉店

5月31日、東京都北区赤羽のダイエー赤羽北本通り店閉店
こちらも安全のために式典の実施はなかったようだ。
その代わり、店内では店長をはじめとする一部従業員によるメッセージ動画が放映されていた。

こちらのお店にはドムドムもあったが、同時に閉店となった。
…閉店から約2ヶ月後、モデル、タレントの池田美優氏(みちょぱ)がダイエー赤羽北本通り店とドムドムについて語っていたようだ。

6月21日 ダイエー向ヶ丘店、閉店予告

神奈川県川崎市多摩区にあるダイエー向ヶ丘店9月30日をもって閉店すると都市商業研究所が伝えた。
ここは店コードこそ0230であるが、もともとは横浜岡田屋グループのサンコー向ヶ丘ショッピングワールドとしてオープン。
ダイエーとしては1971年からであるが、物件自体は築50年である。
もういい歳なので仕方ないのかもしれない。

7月 特に動きなし

7月は特に大きな動きはなかった。

8月13日 ダイエー、日経新聞に全面広告第2弾を掲載。

ダイエーは8月13日、日本経済新聞に全面広告を掲載。
見出しは、「安心を、一緒につくりたい
続きには下記のように書かれていた。
コロナ禍でも休むことなく「食のライフライン」を守り続ける。そんな私たちの店に、
小さな男の子が手紙を届けてくれました。

私たちは、大きな勇気を頂きました。
そして、もっと安全で安心できる店を目指して
さまざまな取り組みを強化してまいります。

今年のお盆は、遠出を控えて家族でゆっくり過ごす…。
そんな皆さまに、日本各地の生産者の想いのこもった、美味しい食べ物をご用意しています。

届けたいのは、安心。 きょうも笑顔で、お待ちしています。 
ちなみに、男の子が届けたという手紙にはこのようなことが書かれていたようである。
ダイエーのみなさんへ
コロナウィルスのえい
きょうで たくさんの
お店がストップし
ているのに 僕たち
においしい食べ物を
売ってくださりありがと
ダイエーが老若男女に愛されるスーパーマーケットであることはすでに分かっていることであるが、たった一人のお客さまにもこのような対応をしてくれることを再確認できた。

ダイエーの、消費者へのメッセージはこれで終わりかな、と思ったが、そうではなかった。
なお、5月の分と今回の分の広告については個人的見解を述べた記事を出しているのでそちらもご参照願いたい。

8月17日 グルメシティ旭店、閉店

8月17日、大阪市旭区のグルメシティ旭店閉店
1999年10月にサカエ旭店としてオープン。自社物件ではない。
成人を迎えたばかりの物件であるが、店齢21歳の誕生日を迎えられずに閉店。
なお、当店舗の閉店をもってダイエーは1号店をオープン後、62年と10ヶ月強お店のあった旭区から完全撤退となる。

9月1日 ダイエー西神中央店、黒看板化

兵庫県神戸市西区にあるダイエー西神中央店黒看板化
ここは店コード0405、1989年11月24日生まれの店齢30歳。(記事執筆時点では31歳)
まだまだいけるお店。
なぜこのタイミングで、というのは隣接していた百貨店の閉店が影響していると思われる。
黒看板が増えるのはしっくりこないが、ここに関しては高級スーパーが必要だったのか?と疑問に思う。
なぜなら、すぐ横に3月にダイエーグループへ仲間入りしたKOHYO西神中央店があるのだ。
つまり、身内で競争している状況なのだ。
ちなみに、当店舗は自社物件ではなく、神戸市が出資する三セク「OMこうべ」の所有である。

9月30日 ダイエー向ヶ丘店、閉店

神奈川県川崎市多摩区にあるダイエー向ヶ丘店約半世紀の歴史に幕を下ろした

正式な式典の実施は安全のためになかったようだが、挨拶は店舗入口前にモニターを設置して放映。
ニューノーマルな式典はこうなるのだろうか…。

10月14日 ダイエー泉大津店、閉店予告

大阪府泉大津市にあるダイエー泉大津店2020年11月30日をもって閉店すると閉店すると都市商業研究所が伝えた。
アルザタウン泉大津の核店舗であるが、わずか26年で閉店となる。
要因として考えられるのは、身内での競争である。
3月に光洋がダイエーグループ入りしてから、近くのKOHYO泉大津店が身内となった。
身内のお店が近くにあることによる整理であると思われる。

10月22日 ダイエー大島店、閉店予告

東京都江東区にあるダイエー大島店2021年上期に閉店予定であると都市商業研究所が伝えた。
ここは知っている人は知っている、ダイエーグループ企業の本社があるお店である。
ダイエーグループの外食産業を支える株式会社オレンジフードコート、ダイエーグループのパン販売店である株式会社ボンテ、ダイエーグループ店舗での棚卸しやレジ業務受託などを行う株式会社ダイエースペースクリエイト、ダイエーグループマン/レディの健康を支えるダイエー健康保険組合の本社および本部が入居している。
店コードは0257、店齢47歳。ボロが出てきているのかもしれないが、どうだろう。
歴史あるお店がまたひとつなくなることになった。

(追記)ダイエー大島店の閉店が2021年2月28日に決定した模様。

11月20日 ダイエーの新業態オープン

11月20日、ダイエーは大阪市西区に新業態の店舗「こデリ南堀江店」をオープン。
このお店、注目すべきはまずロゴマークである。
CoDeliの「D」と「i」の上の点、これがダイエー3代目ロゴである上弦の月が使われているのだ。
店コードは4001。エフおよびレシートの法則、アルティフーズ加工品ラベルより確認。
エフの企業コードが6400なので、ダイエーの直営店舗であることは間違いない。
もちろん、私も視察済み。

書ききれなかったものとしては、
  • さつま姫牛の取り扱いなし
  • レジ袋はモッくんデザイン(他のダイエー店舗と同様)
  • キャッシュレス専用セルフレジ(ダイエー第4次POSシステム)2台
  • 有人レジ(ダイエー第4次POSシステム)1台
  • 有人レジも支払いはセルフ
  • 価格帯は通常のダイエー店舗と同様若しくは少し安い
  • POPはこデリオリジナルであるが、プライスカードはダイエー統一デザイン。
  • イートインコーナーなし
となっている。
なお、新業態についても個人的見解を述べた記事を出しているのでそちらもご参照願いたい。

11月20日 光洋本社移転

3月にダイエーグループ入りした株式会社光洋が11月23日より本社を大阪府茨木市にあるダイエー茨木プロセスセンター内に移転すると発表。
大阪市西区、地下鉄西大橋駅近くのビルから少し離れたところに移転となるが、ダイエー近畿事業本部と同じ事務所であることをサラリと告知。
いやはや、グループ入り半年ちょいでこんなに動くか…。
ちなみに、ダイエー茨木プロセスセンターは現在はイオンリート投資法人の所有で、
株式会社ダイエーが全館を借りている状況(マスターリース契約を締結)である。

12月18日 日経新聞、産経新聞に全面広告第3弾を掲載。

ダイエーは12月18日、日本経済新聞ならびに産経新聞に全面広告を掲載。
見出しは、「贈り物は、安心
続きには下記のように書かれていた。
この一年、
雨の日も、風の日も、
暑い日も、寒い日も、
私たちは、決して休むことなく
「食のライフライン」を
守り続けてきました。
「食べること」は、
生きることだから。

そんな2020年も、
もうすぐ終わり。
遠出を控えて、
派手なこともしない。
それでも、
小さな幸せがきっとある…。

目には見えないけれど、
確かにあるもの。

私たちは、そう信じて、
きょうもお店を開けます。

届けたいのは、安心。

私たちは、
出来る限り安全策を高め、
皆さまを笑顔でお迎えいたします。

ダイエーは、先の見えない未曾有の事態が続く中でも、なにか幸せなことがあると信じ、お客様のためにお店を開け続けることを誓ったのだ。
何がダイエーをそう突き動かすのか。
やっぱり、「For the Customers」の実践だと思う。
スーパーはライフライン。商品があれば売る。お店が開けられれば開ける。という中内CEOの考え方で動いているのではないかと思う。
ダイエーが「贈り物は、安心」というのなら、「贈りたいのは、感謝」で応えようではないか。

激動すぎる2020年

ダイエーにとり、今年は特に激動の一年であった。
今年は閉店が計6店舗(RS:2店舗、D:4店舗)、黒看板化が計5店舗(黒塗り:3店舗、新店:2店舗)となった。
来年にもダイエー店舗の閉店が1店舗控えている。
これ以上、ダイエーを減らさないでという願いを込めて、2020年を終えようと思う。

今年もお世話になりました

2020年もお世話になりました。
私事ながら、今年はダイエーの歴史に関する同人誌を執筆・頒布することができました。
ダイエーグループマン/レディの方にお読みいただけたら喜びます。(/∀\*)
もちろん、一般の方にもお読みいただきたく思っています。
特に、ダイエーなんてもうないでしょ、と思っている人に読んで欲しいです。

2021年も、スーパーゆかりとダイエーをよろしくお願い申し上げます。
皆様どうぞ良い年をお迎えください。

同人誌即売会に出展するブースでの現金の取り扱いを廃止します

私、スーパーゆかりが代表を務めるサークル「不安定の安定」では、2021年1月以降に開催される同人誌即売会に出展するブースにおいて、頒布物の頒布における支払いの際の現金の取り扱いを取りやめます。
詳細はニュースリリースをご確認ください。

背景

2020年初頭より猛威を振るっているCOVID-19の感染拡大、ならびに当サークルの主な活動地である近畿地方、とりわけ大阪府においての感染拡大および危機的状況をうけて決定しました。
その決め手となりましたのは、12月3日に発令された大阪府独自の警戒基準「大阪モデル」における警戒信号の赤信号点灯であります。
サークルの主な活動地は大阪であること、即売会の開催地が大阪府内であり、すでに次の即売会の申し込みをしていること、代表が大阪府民であることから、「自身が代表を務めるサークルにお立ち寄りいただいた方から感染者が出て欲しくない、出してはならない」という強い思いを持ったためこのような施策の実施に至りました。 

代替策

現金の取り扱いを廃止する代わりに、クレジットカード決済においてICチップを用いた暗証番号決済、交通系電子マネー決済に対応いたします。
なお、交通系電子マネーのチャージは取り扱いがありませんので予めご了承ください。

つり銭の取り扱い

現金の取り扱いを廃止いたしますので、つり銭の準備もございません。
皆様にはご不便をおかけすることとなりますが、接触による感染リスク低減のため、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。 

2020年12月10日
 不安定の安定
代表 スーパーゆかり

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