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3月1日、大きな節目の日

毎年、3月1日は商業界では大きな節目となっている。
今日3月1日に変わったものを紹介する。 

ダイエー旗艦店級屋号変更から6年

2016年3月1日、近畿事業本部管轄店、関東事業本部管轄店のうち29店舗がダイエーの手を離れた。
私はこのときに、思い出の詰まった大事な大事なお店が含まれていたことに危機感を覚え、ダイエーを追いかけるようになった。 
この時離れたお店、私は今もダイエーと呼ぶ。ÆONとは絶対に呼べない。 

4社合併から28年

1994年3月1日、株式会社ダイエー、株式会社忠実屋、株式会社ユニードダイエー、株式会社ダイナハの4社が合併。
存続会社を株式会社ダイエー、他の3社を消滅会社として統合した。

店名が変わる違和感、私も経験がある。
ただ、中の人からすると悲しみは計り知れないだろう。 
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2月28日は大きく変わる日

2021年2月28日。
毎年2月28日ないし2月29日は流通業では年度末に当たる企業があるため、大きく変わるものがある。
かわってくものもあれば、かわらないものもある。
2021年2月28日をもって変わるものについて記す。

ダイエー大島店の閉店

東京都江東区にあるダイエー大島店(0257)が閉店する。
1973年オープンであるので、店齢47歳だそうだ。
同世代の店舗としては現存するお店だと兵庫県神戸市のグルメシティ六甲道店(0255)。
無くなったお店も含めると、愛知県名古屋市の上飯田店(0254)、新潟店(0265)などがある。

店齢47歳、まだまだ若いように見えるが、ダイエー的には再建対象のようだ。
私は一度も訪問できていないので、残念でならない。

マルナカ消滅

四国、中国、近畿地方に店舗を置くマルナカおよび山陽マルナカが消滅する。
マルナカは58年11ヶ月、山陽マルナカは33年5ヶ月の歴史に幕を降ろす。
屋号は残るとされているが、法人格は消滅する。

マルナカはもともと創業者の中山家によって経営されており、かつて会長を務めていた中山芳彦氏は「瀬戸内の暴れん坊」 の異名を持っていた。
「瀬戸内リージョナルチェーン構想」を推し進めるべく、独立体制を守っていたが、2011年に「提携」といった形で自らÆONGROUPに飛び込んだ。

それから10年、いや、わずか10年で法人格が消されることとなった。
法人格がなくなるということは、再度独立へ向かうための道がなくなるといっても過言ではない。
どこにでもある普遍的なスーパーになってしまう危険性が大いにあるということだ。

さて、マルナカにはテレビCMでも使われ、店内でも放送されているテーマソングが存在する。
その名も、「ナカマカナ


歌っているのは、「ご当地ソングの女王」こと水森かおり氏である。
当時15歳とのこと。

いつ頃作られたのかはわからないが、古さを全く感じない。
今回の法人格消滅によって処遇が気になるところであるが、
なんとしてでも残して欲しいと思う。
これが、マルナカの「個性」を構成するものであるからだ。

ちなみに、この「ナカマカナ」外国人もノリノリでカバーしている。


外国人がどれだけ日本の歌を知っているかはわからないが、
いちスーパーマーケットのテーマソングをこんなに楽しそうに歌っているのを見るのは初めて。
無くしてはならない。改めて思う。

川口そごう、閉店

埼玉県川口市にある川口そごうが閉店する。
生年月日は1991年10月16日の店齢29歳。
ここは、かつてそごうが進めていたそごう30店舗構想、「トリプルそごう計画」の達成の地。
キャッチフレーズは、「世界へ。そごう新世紀、始まる
世界の素敵が川口へー国内外そごうグループの総力を結集した
30番目のバースデー
奇しくも、30番目のバースデーと呼ばれ1991年に産声をあげた川口そごうは、自分自身の30番目のバースデーを迎えられずに生涯を終えることになる。

さて、川口そごうは2020年3月から「さよならの前に、できること」と題してメッセージを発信してきた。
今回は長くなるが、その全てを紹介する。
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